うちのミイにかぎって・・・
ミミカジとのはじめましては2006年の春、3月の終わりごろやったと思います。
近所のお寺で、ケンカしたんか、耳と頭に赤い血のついた傷が痛々しいようすでした。
保護したくてもなかなか捕まってくれへんし、庭でご飯とお水の世話をして、心を許してくれるまで、祈ってやるしかありません。
治りかけたらカサブタをかきむしって・・・そのうちにまた噛まれたんか、今度はお尻のあたりが膿んできて・・・いや、どうしよう・・・。
私は消毒薬を隠し持っては近づいて・・・なんとかしたいと思うんですが、なかなかうまいこといきません。
そんなことを繰り返しているうちに、ミイ君は自力で傷を治しました。
写真は2006年4月26日、ミイを初めて撮ったものです。よく見ると耳の後ろにカサブタがあります。すでに去勢もされてたし、あんたはこのとき何歳やったんやろね?
そのころ、うちの庭は、野良猫のお母さんが子猫を預けていかはるようになってて、まるで保育園状態に。
ミイ君は保育士さんのようにその子猫たちの面倒をみてました。(その子猫が今うちにいるモナ(ももはな)ちゃんと庭猫のメグちゃんです。)
ミイ君は優しいお兄ちゃん猫で子猫たちに慕われてたし、ミイ君もそれがほんまにうれしそうやったねぇ。
車の上で気持ちよう寝ている姿が、京都新聞の夕刊(2006年9月21日)に掲載されたこともありました。(右下で黒猫さんと一緒に寝てます。)
ミミカジは近所の猫好きさんたちの人気者で、連れて帰りたいと望まれる方もあったんですが、やっぱり捕まってくれませんでした。
2007年春、庭の子猫さんたちの避妊をそろそろ・・・と考えてるときに子猫が捕まらんとミミカジが捕まったんです。
え、なんでこのタイミングやねん・・・と思いましたけど、捕まってくれて、よかった。
保護してからわかったんですが、右前足の親指の爪あたりがえぐれるように切れていて、動物病院の先生に「もう爪が生えてこないかもしれませんね」と。
その痛い前足で、網戸にのぼっては夫T氏に「ミイ君、あかん!」と言われておりるのが日課になってました。「ミイ君!」て呼んでほしいからのぼってたんかもしれません。
ミイ君、やっと私らのこと信頼して、助けてもらおうと思てくれたんかなぁ。
2007年3月22日、ミミカジはうちの猫になってくれました。
生えてこないかもと言われた爪も立派に復活!
お腹に寄生してた『うりざね条虫』にも打ち勝ち、ミミカジはほんまに強い猫でした。
それから病気といえば、2016年の4月に膀胱炎になりましたが、これもまた1週間で完治!
この膀胱炎はチビトラがいなくなったことでのストレスが引き金になったかも?のようです。
「ミイ君 あんたはほんまに 強いこやなあ」
血液検査の結果もうちに来たころよりも、年齢によるものはあるにしても、だんだん良くなってきてるって言われてたし、ワクチン接種のたびに「心音もいいですよ!」って言われてたことに、私は安心しすぎてました。
チビトラちゃん(うちのファーストキャット)のときには心配しすぎて、ミイ君のことは安心しすぎてしもて、あかんなぁ私。かんにんね。
今年、2月に入って、今までよりもだいぶ老化が目立つように感じました。
それまでもよう寝てましたし、呼んでも知らん顔してることもあったんですが、急にトイレの後が辛そうで、便秘がちにもなってました。トイレをリビングのそばに置いて・・・
2月7日にはきばりだしてから3回目のトイレでブリリアントな排泄がありました。
「ミイ君、あんたはやっぱり強いこやなあ!」
2月12日の連休の日には朝寝坊した私にご飯の催促にきてたのに・・・
13日の夜から食欲が落ちはじめ、それでも14日には私の膝に甘えてミルクをちょっと飲んで、ご飯もちょっとなめて・・・自分でちゃんとトイレにいって、お水も飲んでたので、きっと復活するやろうと信じてしもてました。
15日、外出から戻った私を迎えにきてくれたのか、冷たい階段に横たわっていました。
ミイ君。抱き上げると今までで一番軽かった。
16日、発作のように息を荒げ、ひきつけ、痙攣がおこり・・・ もうだめかと思いましたが、ミイは私の「がんばれ!」に応えてくれました。
私の膝に頭をあずけてしんどいやろうに優しい顔をしてました。
このとき、病院に駆け込んでたら・・・
でも、ひどく車酔いするミミカジを連れていくことはできませんでした。こんなにしんどいのに、もっとしんどいやろうことをさせることができひんかったんです。
もちろん、1分1秒でも長く生きてほしいと私は願います。でも、それがミミカジのためになるんやろか?と・・・
「ミイ君の声をきかせてほしい」「ミイはどうしてほしい?」
17日の朝、私は不覚にも2時間ほど眠ってしまいました。
ミイ君・・・ああ、息してくれてる、それもソファーにあがってかわいい寝顔で。
この後、2回発作がおきました。そのたびに私のがんばれに応えるミミカジ。
夫T氏の「ミイ君もうがんばりすぎんでいいで」に はっ としました。
「ごめんな、ミイ君」
うちのミイにかぎって・・・
こんなにさっさと旅立ってしまうやなんて、ありえへん。
ミイは強いこやから・・・
ミミカジはほんまにがんばってくれました。私が喜ぶから、がんばりすぎて、とことんまで我慢しすぎて・・・
ちょっとぐらい迷惑かけてくれてもよかったのにな・・・と思うほど。(T_T)
ミイ君。ありがとうね。
今日の紅茶はアッサムを強い目にいれて、ミイ君の好きやったミルクたっぷりのミルクティーに。いただきものの鳩サブレと。
鳩・・・
ミイ君が庭にいたころ、あんた、鳩をくわえてて、私がびっくりして声をあげたら、それにびっくりして鳩を放したことあったなぁ・・・ 鳩、逃げてくれてよかったわ!
ミイ君との楽しい思い出は、またブログで皆様にも共有してもらうわな。
昨日はミミカジの人間でいうたら初七日になります。
あっと言う間の1週間でした。泣いてしまう1週間でした。
ミミカジのこと、うまいこと書けてませんけど、読んでいただき、ありがとうございました。 m(_ _)m
ミイ君、チイちゃんに会えたかなあ。 そしてチイちゃんと一緒に私のそばにいつもいててや。
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